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Tech Watch
ViOS:インターネットを3D化
ViOS:インターネットを3D化
インターネットの中を、歩き回ってみたいと思いませんか? Neal Stephensonの著書『Snow Crash』のメタ詩にあるように、バンク・オブ・アメリカやドイツ銀行の関連組織が軒を連ねた金融街をぶらついたり、ファッションストリートのドルチェ&ガッバーナやベルサーチで買い物をしたり。「スノーボード用品」を検索するかわりに、山まで飛んで行き、仮想スキーリゾートのバートン・オンライン・アウトレットで買い物ができたら、きっと素晴らしいでしょう。さらに、アニメーション化された友達(分身)と一緒に旅をすることができるようになるとしたら……。

インターネットのバーチャルな世界がやって来ます。ViOSは、誰もがエリアをリースすることで、ビジネスを立ち上げられる「ポストブラウザ」の3Dの世界を構築しています。この企業は、MGM、3COM、Alamo Rent A Carなど60社に仮想マーケットのエリアを貸し、300万ドルを集めました。

ViOSのバーチャル環境は、フラタクルの概念に基づいて、比較的シンプルな要素で複雑なストラクチャーができるよう設計されています。ViOSは、ストラクチャーを設計するための仮想材料を提供しますが、その仕組みは、こんなふうになっています。もし130MBのViOSの世界をインストールしたとすると、建物、丘、芝生、人々(主にユーザーの友達)が描かれたビデオ・ゲームのようなものが表示されます。個人や企業はその世界の中で土地を借り、仮想の建物を作ることができます。建築物は、土地を借りている人が独自にカスタマイズ可能で、たとえばユーザーはForbes.comの建物を訪ねて、ハイテク関連株の暴落について議論することもできるのです。

立ち上げのロケーションが大事
あるエリアでビジネスを立ち上げるのが一番早ければ、料金はさほど高くはありません(月20ドル)。利用が多く、開発が進んだエリアで立ち上げたいと思えば、競合する他のビジネスの数に比例して料金が上がってきます。このスキームのもとでは、ViOSは企業の既存のブランド力をさらに高め、顧客関係とeコマースの機会を改善できると考えています。

魅力的な環境づくり
立ち上げが完了したら、そのエリアを56KBのモデムを使って探索できる(信じられないかもしれませんが)魅力的な環境に整備します。ViOSは特許を取得した独自の技術を使っており、VRMLなどのモデリング言語は必要ありません。そのレンダリング・エンジンとクライアント側の大型アプリケーションにより、ViOSスケープがインターネット接続をスムーズに、エネルギッシュにします。
ローランド州に匹敵するほどの大きさのViOSの世界にいるときは、ユーザーは目的地まで歩いて、または飛んで行くことができるのです。移動時間は、ロードされるファイルのサイズで決まります。

検索できるインターネットに没頭
ViOSのバーチャルな世界は、「今すぐにそこへ連れて行く」というブラウザの機能に変わるものではありませんが、それを拡張したものと言えるでしょう。創立者のJulian Lombardi博士は、インターネットにはもっと偶然に発見する面白さがなければならないと考えています。 「プロバンスのラベンダーはちみつ」や「ケントのハクセキレイ」に関するWebサイトを検索するときは、従来のブラウザとサーチ・エンジンがあれば十分です。しかしあなたの左側に海洋学の埠頭があり、右側に哺乳類研究の森があるというように、自由に探索できるインターネットに没頭したいなら、ViOSの世界は最も適したインターフェイスであるはずです。

人は常に、個々の事柄に注意を払っているわけではありません。ViOSは、特に注意などしなくても、ただ見てまわるだけで十分に楽しく、なおかつ役に立つ情報が入手できるのではないかと考えています。そしてViOSの世界では、友達との対話によって、お気に入りのエリアに一緒に飛んでいけるという楽しみが増すとLombardi博士は言っています。

ベータの世界の立ち上げ
もちろん、ViOSにも越えなければならない壁がいくつかあります。この世界への参加者が少ないうちは、必ずしもユーザーにとって魅力的とは言い切れないため、ViOSは数人のデザイナーに依頼して、人気トップ10,000のウェブサイトを使ってベータの世界を作り上げました。その結果、「ベータ・テストの立ち上げ以来、急成長を遂げ、1日に約500名の新規ユーザーが登録している。今週だけでも約8,000名の顧客にCDを出荷し、新たに1日で約450枚のオーダーが入っている」とCEOのBob Pickensは語っています。

こうした動きは、テキストを使った簡単なゲームや、パックマンのような初期のタイプから、グラフィックに凝った3Dゲームに人気が移った現象に類似しています。Lombardi博士は、人の脳が視覚型であるため、ユーザーは3Dのインターネットに魅力を感じるのだと考えています。その意見は、確かに事実かもしれません。しかしそれは、たとえばSims Onlineの世界ではなく、ViOSの世界なのだと言えるでしょうか? Worlds.comなど数社が、同様のシステムを作ろうとしていますが、いまだに充分な数のユーザーを獲得できていません。現時点においてのViOSは、自らが作り出そうとしている分野において新しく登場した注目企業なのです。

Max Bordersは、フランスのソフィアアンティポリスにあるアクセンチュアの戦略技術研究センターのメンバーです。Bordersは、他社の画期的な新製品と、その潜在的な影響について報告し、アクセンチュアのコンサルティング業務に技術開発の最新情報を提供しています。現在は、オンライン社会の設立方法について研究中です。

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